Instagramフォトコンテスト『#我が家から見た自慢の満月2021秋』入賞作品発表

入賞作品8点決定!!

新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から5月26日から8月31日まで第1弾Instagramキャンペーン、ステイホームでの「我が家から見た自慢の満月」を行い、9月21日からは第2弾【奥田元宋・小由女美術館Instagramフォトコンテスト「我が家から見た自慢の満月2021秋」】を11月30日まで募集しました。

応募数は137作品!!沢山のご応募いただき、誠にありがとうございました。
本当に素敵な写真にあふれていて、スタッフ一同とても嬉しく思っております。
以下、入賞者8名の作品とInstagramのアカウント名を発表致します。
入賞おめでとうございます!
今後も月の美術館として「Instagramフォトコンテスト」を開催したいと思います。
次回の開催はホームページ・SNS等でお知らせいたします。

【入賞者一覧】

  • 奥田元宋賞
    atsumama2006 様
  • 奥田小由女賞
    plusone1114 様
  • 三次市長賞
    hummer.1025 様
  • 三次市教育委員会教育長賞
    wakowako5591 様
  • 理事長賞
    abeyu2000 様
  • 館長賞
    mikalily04 様
  • 審査員特別賞(遠藤 湖舟)
    koboyoshiecat 様
  • 審査員特別賞(繪堂 晃 )
    lailaijianzhi 様

【審査員】

  • 三次市長
    福岡 誠志
  • 三次市教育委員会教育長
    迫田 隆範
  • (公財)奥田元宋・小由女美術館 理事長
    黒瀬 真一郎
  • 奥田元宋・小由女美術館 館長
    植田 千佳穗
  • 奥田元宋・小由女美術館 副館長
    中原 真一
  • 写真家
    遠藤 湖舟
  • (一社)日本天文教育普及研究会会員
    繪堂 晃

受賞作品・審査員講評・総評

 

【奥田元宋賞】

atsumama2006 様

審査員講評(遠藤 湖舟)

これは事前に検討されたのか、しっかりと画面構成されています。
月の動きは意外と早いので、何カットも撮って、ちょうど良い位置のもの選ばれたかと。

 

【奥田小由女賞】

plusone1114 様

審査員講評(遠藤 湖舟)

こんな情景の中に我が身を置きたいと思える作品です。
リアルな世界と幻想世界が共存し、そんな場所へと神様が誘ってくれたのかも知れません。更なる撮影を期待します。

 

【三次市長賞】

hummer.1025 様

審査員講評(遠藤 湖舟)

橋の形と色が、月食と呼応しています。巴橋でしょうか。
三次と月が繋がったような気持ちにさせてくれます。
橋の垂線を真っすぐにすると、より訴求力が出るかと思います。

 

【三次市教育委員会教育長賞】

wakowako5591 様

審査員講評(繪堂 晃)

山から出たばかりの満月を綺麗に撮影されていますね。
山から出たばかりのお月様はどうしてこんなに大きく見えるのでしょうね。
手前には、電線、携帯電話の基地局アンテナ塔、太陽光パネルが写っています。
まさに今の風景かもしれません、150年前には電線はなかったでしょう、30年
前には携帯電話の基地局アンテナがなかったでしょう、太陽光パネルは10年前
にはなかったと思います。そしてこれからも同じ風景とは限りません、しかし
お月様は変わらず私たちを見守り続けているでしょう。

 

【理事長賞】

abeyu2000 様

審査員講評(繪堂 晃)
手前は海で向こうは島なのでしょうか、山から昇る月がとても綺麗です。
よく見ると山の稜線には送電線の鉄塔か、それとも風力発電の風車がありますね。
そのうちの一つが月と重なって、月の大きさをさらに大きく感じさせます。
その場所でしか見られないものと、お月様が重なる風景はいいですね。

【館長賞】

mikalily04 様

審査員講評(遠藤 湖舟)

撮影後の画像処理で暗部を持ち上げながら色彩にも気をつかった写真です。
当然ながら画面は荒れますが、それも表現の内。瓦の反射も素敵です。
デジタルの特性を生かし、画像処理が新たな表現へと進むことを願っています。

 

【審査員特別賞】遠藤 湖舟

koboyoshiecat 様

審査員講評(遠藤 湖舟)

手前に何かを配置し、遠方に月という撮り方をしている人は多くいます。
この写真が成功しているのは、「満月」というお題に猫ちゃんのまん丸な
眼がしっかりと呼応しているからです。
また、黒い毛は眼と月の呼応を邪魔しません。猫ちゃんにも感謝。

 

【審査員特別賞】繪堂 晃 

lailaijianzhi 様

審査員講評(繪堂 晃)

屋根と屋根の隙間からのお月様。仕事や移動中でゆっくりと月を見ること
が出来ない時でも、「お、今日は満月か」とか「ここからも月が見えるん
だなあ」思ったのではないでしょうか。これからも空を見上げて月を探し
て欲しいと思いました。

<<写真家 遠藤 湖舟による総評>>
月は世界中どこから見ても「同じ月」ですが、やはり名所というのがあります。
奥田元宋・小由女美術館はそんな名所の一つ。柳澤孝彦さんが地形を生かした設計をし、「日本一月が美しく見える美術館」のキャッチフレーズに相応しい建物となりました。幸いなことに2017年、「月」も主題の一つとした遠藤湖舟写真展『天空の美、地上の美。』を開催していただきました。そんな縁もあり、「このような素敵な美術館を、もっともっと知ってもらいたい」と思っていましたところ、Instagramを使ったフォトコンテストをすることになったとの連絡がありました。
いよいよですね。
月は人々の心を捉えます。シェークスピアはジュリエットの口を借り「ああ、移り気な月に賭けて誓うのはやめて。月はひと月ごとに満ち欠けを繰り返す。あなたの愛もあんなふうに変わるといけないから」と表現しましたし、西行はことに月に思い入れが深く「願わくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月の頃」と詠みました。
しかし現代は、皆が忙しく、月を、いや空さえも見る習慣が失われていたように感じています。そんな現代にあって、「月を見ようよ」と問いかけるのはとても大事なことのように思います。
SNSではInstagramが、特に若い人には人気ですね。スマホで良いからまず撮って、それから多くの人に見てもらうというのは「月を見る」習慣の第一歩となり得ます。
実は月の撮影は簡単だけど奥が深いとも言えます。作品にしようとするとけっこう難しい面が出てきます。しかし素敵な写真が撮れた時には大きな喜びがあり、もっと良い写真を撮ろうと思えます。こうして日常的に月を見るようになり、月ばかりでなく多くのものに目が行くようになります。
さて、今回はちょっとオリジナリティを感じる作品を選んでみました。第一回目ということもあり、サラリと撮影したものが多いように思います。その中にあって、表現や技術に工夫がみられるものに注目してみました。選んだ作品にはボクの簡単な評を付けました。
そして、このコンテストが毎年行なわれ、継続されることを望みます。
今後は「満月」を特別と考えるのに加え、それ以外の月も取り上げられると良いかと思います。

 

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