奥田小由女作品

春風の中(はるかぜのなか)

連れ立つ女性の衣装は、花模様が溶け込むように共有したかのような、服とも空間とも受け取れる表現となっています。また、二人の髪も春風にあおられてひとつになったかのようです。天衣状の布と二人の手のしぐさで右上から左下へと視線を緩やかに誘導し、天衣と服装の皺が全体を柔らかな雰囲気を醸し出しています。また、暖色系の色彩でまとめることで春の優しい空気を表しているかのようです。

作品情報

制作年:1985(昭和60)年 第24回日本現代工芸美術展
材質・形状:樹脂・色胡粉
サイズ:53.0cm×42.0 cm×20.0 cm

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