奥田元宋作品

輪廻の谿(りんねのたに)

大山をのぞむ絶景ポイントとして有名な、鳥取県の鍵掛峠からの景色を描いた作品です。実際の風景とほとんど同じ構図で、空の青、雪山の白・紅葉の赤によるコントラストが画面を明快にしています。紅葉と同じくらい赤く染まった画面左下の樹木が、視点と景色の遠近、もしくは不思議な空間を演出しているようです。近年確認された本作の草稿には赤い樹木は描かれていませんが、二の沢から見たという大山を描いたスケッチには立ち並ぶ樹木が描かれています。本作は、高低の視点から見た大山のイメージを重ねたものと思われます。

作品情報

制作年:1999(平成11)年 改組第31回日展
材質・形状:紙本彩色・額装
サイズ:178.0cm×221.0cm

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