奥田元宋作品

炎王図( えんおうず)

「京都教王護国寺(東寺)の不動明王を写生し、それを元に、燃えさかる炎の中に座した不動明王を描いた」「いつか仏画を描いてみたいと考えていてチャレンジしたが、私はずっと風景画を描いていたので異色の作品とみんなから見られた。」と元宋は語っています。風景画家として著名な元宋にとって唯一といえる仏画作品です。右手には剣、左手には羂索と呼ばれる縄を持ち、憤怒の表情を浮かべて火炎に包まれたその姿からは鬼気迫るような迫力と生命感が伝わってきます。

作品情報

制作年:1978(昭和53)年 改組第10回日展
材質・形状:紙本彩色・額装
サイズ:227.0cm×165.5cm

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