2016.3/1~4/17 澤乃井 櫛かんざし美術館所蔵 櫛・簪とおしゃれ-粋に華やかに、麗しく-

古来より高貴な身分の者や儀式の場において主になされていた結髪の所作は、平安時代以降に一時期影を潜めるも、遊女や女歌舞伎を起点として江戸時代には市井の女性にまで広がります。その結果、装飾品として爆発的に需要が高まった櫛や簪は実用性とは無関係に華やかな装飾美を高めていきました。鼈甲、象牙、金、銀、蒔絵、透かし彫り、螺鈿など、素材・技法においても複雑かつ広範囲に及び、モチーフも四季の植物や昆虫、人、動物、風景、能狂言、日本地図や幾何学文様といった、時代を反映したものや古典的な題材など非常にバラエティに富んでいます。当時の女性必携の品であった装飾工芸品は、いずれも掌サイズでありながら、当代最高の工芸技術と膨大な時間が注ぎこまれ、そして時の人々の好みと美意識が結集した芸術品といえます。
澤乃井 櫛かんざし美術館所蔵の装飾工芸品は江戸後期の最も工芸的技術が高い水準に達した時期のものから昭和まで、そして光琳、抱一、羊遊斎ら高名な美術家による逸品も含まれます。その中から櫛かんざしを中心に約300点を展示、また、ポーラ文化研究所の浮世絵作品、国立歴史民俗博物館所蔵の近世小袖屏風作品を併せた展示で、女性のお洒落にまつわる歴史や華やかな世界を紹介します。日本の高度な工芸技術や芸術性に触れ、髪型をはじめとした女性風俗の移り変わりを知るとともに、失われつつある日本古来の美意識そして“おしゃれ”を楽しむ情熱を、改めて認識する機会となることでしょう。

※浮世絵版画と小袖屏風については前期(3/1~3/24)と後期(3/25~4/17)で作品がすべて入れ替わります。

会期

平成28年3月1日(火) ~ 4月17日(日)
会期中の休館日 : 3月9日(水),4月13日(水)

会場

奥田元宋・小由女美術館 企画展示室

開館時間

午前9時30分 ~ 午後5時 ※入場は閉館時間の30分前まで
3月23日(水)は開館時間を午後9時まで延長

入場料金(常設展+企画展の観覧)

  • 一般 : 1,000(900)円
  • ペアチケット〔一般男女のペアのみ〕 : 1,800円(2名分)
  • 高校・大学生 : 500(400)円
  • 中学生以下 : 無料

※( )内は20名以上の団体料金および前売料金
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者健康福祉手帳をお持ちの方は観覧料無料

前売券販売所

【広島県内】
福屋八丁堀本店・広島駅前店/天満屋広島アルパーク店・福山店/ひろしま夢ぷらざ/
広島県内の主なゆめタウン/中国自動車道安佐SA(上り)インフォメーション
中国新聞社読者広報部/中国新聞各販売所(取り寄せ)

【三次市内】
サングリーン / CCプラザ

会期中のイベントなど

◆和服でお越しの方へ
展覧会期中、和装でご来館の方は展覧会チケットのご提示にて
特別展ショップの商品を5%引きの価格でご購入いただけます。

※図録、一般書籍、映像ソフト等一部の商品を除きます。

◆学芸員によるギャラリートーク
日時 : 毎週日曜日、各回午後1時~
※展覧会チケットが必要です。

◆茶室「待月庵」呈茶開催
展覧会期中に呈茶サービスを行います(有料)

◆満月ロビーコンサート
3月23日(水)
美術館ロビーにて午後2時~/午後7時~の2回公演を予定

※コンサートの鑑賞は無料です

◆満月エクスプレスパック
3月23日(水)
料金 5,800円 (大人一名様 ※要予約)

往復バスチケット(広島バスセンター ⇔ 三次バスセンター)、
館内レストランでのディナー、展覧会チケットなどを含む美術館鑑賞パック。
※お申込み・お問い合わせは当館まで

主催

奥田元宋・小由女美術館,中国新聞社,中国放送

後援

広島テレビ,広島ホームテレビ,テレビ新広島,広島エフエム放送,
FMちゅーピー76.6MHz,エフエムふくやま,尾道エフエム放送,
三次ケーブルビジョン、三次市、三次市教育委員会

監修

村田 孝子(ポーラ文化研究所)

協力

澤乃井 櫛かんざし美術館 http://kushikanzashi.jp
ポーラ文化研究所 https://www.po-holdings.co.jp/

特別協力

国立歴史民俗博物館 https://www.rekihaku.ac.jp/

企画協力

田辺千香子,アートインプレッション

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