過去の特別展
 幕末明治の浮世絵−探訪・歴史絵から開化絵まで

 江戸時代に誕生した浮世絵は、現在では美術作品として人気の高いものですが、制作・頒布されていた当時は流行や風俗、事件を速報するための広報メディアとして、庶民の間で広く支持されながら発展しました。そして、日本の体制・風俗が劇的に変化した幕末から明治期の浮世絵はユーモアたっぷりに様々な当世情報が散りばめられています。

 出版統制を実施した寛政の改革、歌舞伎や寄席など娯楽を制限した天保の改革により庶民の楽しみが規制された江戸後期には、浮世絵も規制の対象となりましたが、歌川派に代表される当時の浮世絵師は規制の抜け道を巧みにさぐり、表向きは過去の史実や物語を題材にした「歴史絵」で時の権力を風刺し、人気を博しました。時代の空気にあわせて庶民の溜飲を下げる表現は、現代の戯画や漫画に繋がる創作精神として見ることもできるでしょう。

 嘉永6(1853)年の黒船来航以降、明治維新・文明開化と激動する世の中で、浮世絵は急速に西洋化する都市の様子や新しい社会情勢を発信する役割を担うようになりました。こうした浮世絵は「開化絵」と呼ばれ、錦絵新聞などの分野で庶民の重要な情報源となりました。
 明治期は木版錦絵に携わる彫師や刷師などの技術が頂点に達した時代でしたが、景色や場面をそのまま画像化できる写真が普及するにつれ、報道の役割としての浮世絵は衰退していきます。しかし、伝統を踏まえつつ新しい表現を追求する表現者たちの手によって、浮世絵の命脈は現代まで伝わっています。

 本展では、機知に富み、高い技術で色彩豊かに表現された幕末から明治期の浮世絵を、浅井勇助氏が構築した浅井コレクションから紹介します。
 「浮世絵は美術品として作られたものではなく、かわらばんから進化したもので、情報誌であり、実用品であった」という信念のもとに浅井勇助氏が収集した浮世絵群1万点余り。その中から、大判三枚続きの迫力ある浮世絵を中心に、歌川広重・国貞・国芳らの歴史画、武者絵、芝居絵、美人画から、月岡芳年、小林清親らの報道的な開化絵、風刺画、風俗画など、あわせて約100点を展示します。


会期
■平成26年11月29日(土) 〜 平成27年1月12日(月・祝)
  会期中の休館日 : 12月10日(水),12月29日(月)〜平成27年1月1日(木・祝)


会場
■奥田元宋・小由女美術館 企画展示室


開館時間
■午前9時30分 〜 午後5時 ※入場は閉館時間の30分前まで
  12月6日(土)は開館時間を午後9時まで延長


入場料金(常設展+企画展の観覧)
●一般 : 1,000(900)円
●ペアチケット〔一般男女のペアのみ〕 : 1,800円(2名分)
●高校・大学生 : 500(400)円
●中学生以下 : 無料
※( )内は20名以上の団体料金および前売料金
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者健康福祉手帳をお持ちの方は観覧料無料


イベントなど

◆講演会
  『浅井コレクションの見所』   講師 : 浅井 收 氏(浅井コレクション継承者)
  日時 : 11月29日(土)午後1時〜
 ※展覧会チケットが必要です。

◆当館学芸員によるギャラリートーク
  日時 : 毎週日曜日 午前11時〜
 ※展覧会チケットが必要です。

◆茶室「待月庵」呈茶開催
  展覧会期中に呈茶サービスを行います(有料)
  ※日程についてはこちらのページをご参照ください(随時更新)

◆満月ロビーコンサート
  12月6日(土)
  美術館ロビーにて午後2時〜/午後7時〜の2回公演を予定

  ※コンサートの鑑賞は無料です

◆満月エクスプレスパック
  12月6日(土)
  料金 5,800円 (大人一名様 ※要予約)

   往復バスチケット(広島バスセンター ⇔ 三次バスセンター)、
   館内レストランでのディナー、展覧会チケットなどを含む美術館鑑賞パック。
  ※お申込み・お問い合わせは当館まで


前売券販売所
【広島県内】
 福屋八丁堀本店・駅前店 / 天満屋アルパーク店・福山店 /
 ひろしま夢ぷらざ / 広島県内の主なゆめタウン/
 中国自動車道安佐SA(上り)インフォメーション /
 中国新聞社読者広報部 / 中国新聞各販売所(取り寄せ)

【三次市内】
 サングリーン / CCプラザ


主催
奥田元宋・小由女美術館,中国新聞社,中国放送

後援
広島テレビ,広島ホームテレビ,テレビ新広島,広島エフエム放送,
三次ケーブルビジョン,三次市,三次市教育委員会

展覧会監修
浅井 收

企画協力
E.M.I.ネットワーク


〒728-0023 広島県三次市東酒屋町453番地6 TEL:0824-65-0010 FAX:0824-65-0012
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